お手入れについて
ご使用後は、食器用洗剤をつけた柔らかいスポンジで十分に洗い、すすいでください。また、最後に、ぬるま湯をかけてから、水分をよく拭き取ってください。洗う際には、金属たわしや磨き粉などを使うと、コーティングを傷つける恐れがあります。できるだけ柔らかいスポンジを使ってください。
できれば、ご使用のたびに研いでください。切れ味の良さが持続します。ただし、刃体の酸化などを防ぐためにも、研いだ直後のご使用は避けてください。 また、金属材の包丁の場合、酸化しにくいステンレス鋼でも、塩素系の漂白剤を使用すると酸化の原因となります。 とくに、研いだ直後には絶対に使用しないでください。
研ぐ前に
研ぐ前に、砥石を10〜20分ほど水に浸して充分に水分を含ませ、濡れた布か台の上に置いて安定させます。 包丁には、付属の「傷防止クリップ」をセットします。
※「傷防止クリップ」は、刃体が誤って砥石に接触しないことを目的としたもので、刃先の角度を決める道具ではありません。
1. 包丁の背の部分を自分の方に向けてハンドルを握り、「傷防止クリップ」の角部分を切っ先にのぞませてから、深く押し込みます。
2. 「傷防止クリップ」を軽く持ってスライドさせ、刃体中央にセットします。このとき、「傷防止クリップ」を押さえつけるように握るとスライドしにくくなりますので、ご注意ください。
研ぎ方
1. 刃体には指を添え、片方の手でハンドルを握って角度を保ちます。包丁と砥石の角度は、横から見て15°程度に保ちます。上から見た角度は、口金やハンドルが砥石に触れないように、研ぐ面によって変えます。刃先が自分の方に向く面を研ぐときには25〜30°程度、反対側になる面を研ぐときには70〜80°程度にしてください。
2. 刃元から先端までを4カ所ほどに分けて目安をつけ、刃体に添えた指をずらしながら研いでいきます。このとき「傷防止クリップ」が砥石と接触しないようにしてください。
3. 研いでいるときに出てくる液も研ぎ汁となりますので、洗い流さないでください。
4. 刃の両面とも、同じ力で同じ回数を研ぐようにします。刃先が不揃いにならないようにします。
5. 刃返り(金属のまくれ)が出てきたら、仕上げ砥石などで刃返りを取ります。
6. 研ぎ終った包丁は水洗いして、水分をよく拭き取ってください。
ケースへの収納・取り出し方
刃体表面のラインを、ケースのラインに合わせてください。刃体がケース内部のマグネットにおさまって、正しく収納できます。(逆に入れると、刃体が途中で止まります)
取り出し入れする際には、片手でケースの上部(ライン側)をはさんで持ち、もう片方の手でハンドルをしっかりと握って、ゆっくり引き出してください。