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3. オーブラックの高原

ミシェル・ブラスが、自分の育ったオーブラックの高原を深く愛し、ずっとその地で活動をしていることは、すでに多くの人々に知られています。

「オーブラックを愛する気持ちを語ることは、すべてを、世界を語ることと同じです。それは、私を語ることでもあり、人生を、芸術を、もちろん料理を語ることでもあるのです」 

彼にとっては、どんな創作のアイデアも、オーブラックの大地のフィルターを通してこそ形になるのです。

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彼が「沈黙が支配し、光が満ちている場所」とも表現するこの地には、春から夏にかけて、やわらかな草原が作り出す緑のグラデーションが広がって、様々な花が咲き、ハーブが香り、ミツバチたちが忙しそうに飛び回ります。

そんなオーブラックの自然を、そのまま1枚のお皿の上に出現させたかのような料理が、ミシェル・ブラスの代表作「ガルグイユ」です。数十種類の季節の野菜やハーブや花が散らされたこの料理は、彼がいつものようにジョギングを楽しんでいる最中にイメージされました。

「ガルグイユというクリエーションは、私の芸術の結集です。テーブル上で私が奏でる楽曲の核心へと至る部分であり、私の心の内奥から、最も研ぎ澄まされた味覚に至るまで、完璧に自分にフィットするような一品なのです。そして、誰もがこの"オーブラックの草原"を自由に解釈して良いのです」

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